東映アニメーション

『銀河鉄道999』をFlash形式でストリーミング
Yahoo! JAPANで9月9日9時から有料先行配信

 東映アニメーション(東京都練馬区、http://www.toei-anim.co.jp)は、78年9月から81年3月まで全113話にわたりフジテレビ系で全国放送した人気アニメーション『銀河鉄道999』(松本零士原作)をストリーミング配信用に新たに脚本を書き下ろし、有料配信する。まず、Yahoo! JAPAN(http://999.yahoo.co.jp/)を通じ9月9日午前9時から先行配信を開始、その後、9月16日からはgooをはじめとする大手ISP(インターネット・サービス・プロバイダ)で本配信を実施する。

 今回配信する『銀河鉄道999』は、1話約13分で全6話完結の作品となる。ストリーミング形式にはFlashアニメーションを利用、視点切り替えや画面内のキャラクターにイベントを追加してインタラクティブ性を持たせた作品となる。新作Flashアニメーション1話とテレビシリーズ作品のダイジェスト版2話を1セットに設定し、1カ月2セットずつ配信する。視聴料金は500円。全6セットを90日間視聴できる「フリーパス」も2,400円で設定する。Flashアニメーション制作は、コンテンツジャパン(大阪市中央区)が行う。

 『銀河鉄道999』は、79年と81年には『銀河鉄道999』『さよなら銀河鉄道999』として映画化もしている。身体を機械に変え永遠の命を得た時代、機械の身体を手に入れられない貧しい人々の間に「銀河鉄道999に乗れば、タダで機械の身体をもらえる星に行ける」という噂が流れた。噂を信じた星野鉄郎と鉄郎の母が銀河鉄道の停車駅に向かう途中、機械伯爵の人間狩りに遭い、鉄郎の母は殺され、鉄郎も逃げる途中で雪の中で行き倒れ生死をさまよう。鉄郎は母そっくりな美女メーテルに救われ、「ずっと一緒に旅をすること」を条件に、銀河鉄道999のパスをもらい、ともに旅を続けるというストーリーだ。

 東映アニメーションは8月24日、アフレコ収録に合わせて記者会見を開き、原作者であり第1話で謎の声役として声優に初挑戦した松本零士、鉄郎の声を担当する野沢雅子、メーテルの声を担当する池田昌子の3人が会見した。会見冒頭で松本氏は、「銀河鉄道999はインターネットで配信する初めての試み。銀河鉄道999にちなんで連載も999回やらないと収まりがつかないので、願わくはテレビシリーズの配信分も含めて999本は作りたい」と意欲を示した。

 インターネット配信用に新たに書き下ろす際に注意した点について、松本氏は次のように提言した。

 「私の世代は、アナログの時代からデジタルへと変わってきた時代で、あらゆるメディアを体験できたことはとても幸せだったと思う。今は第1幕が終わり、第2幕が始まった瞬間だ。電子メディアは配信されれば、地球規模で広がっていく。これまで漫画を書くときもそうだったが、今回の脚本を作る時にも、どこの国の人が見ても楽しく見れ、同じように笑い、同じように泣ける作品を作るということを念頭に置いた。人の心境、信条、民族感情というものは、それぞれ充分に尊重しなければならない。これは自分の信念を曲げるわけではない。不用意な発言や表現は避けるべきで、インターネット配信は徹底して注意しないといけない」

 松本氏としては初のストリーミング作品となるが、その画質については、「手描きからCGへと変わった時は見れば明らかだったが、今回は特に違和感はなかった。長編、短編も含め、これから制作するものはCG利用はやむをえない。その中でいかにきれいな作品を作るかが大切だ。CGの現場を見ていると、同じシーンでもモニターによって色が違って見える。画面の色を統一をし、どの画面で見ても適度にきれいに見えるようにすることで、画質の高いものが自然とできあがってくるだろう」と述べた。

 インターネット配信について、これまでは空からビラを撒くようなイメージがあったと松本氏は言う。漫画では英語字幕を入れるだけでアクセス数が10倍になるなど、世界の広さを実感しているという。「インターネット配信は注意することも大切だが、そのリアルタイム性により、国内だけでなく世界中に新しいファンが増えていくことは、作者として嬉しい」(松本氏)

(秋山謙一)

■『銀河鉄道999』配信予定

  新作Flashアニメーション    テレビシリーズ作品ダイジェスト版

9月16日(Yahoo! JAPANのみ9月9日先行配信)
  第1話 出発のバラード     No.2 火星の赤い風
                  No.4 大盗賊アンタレス

  第2話 タイタンの眠れる騎士  No.7 重力の底の墓場(前)
                  No.8 重力の底の墓場(後)

10月9日
  第3話 蛍の街         No.12 化石の戦士(前)
                  No.13 化石の戦士(後)

  第4話 白骨の歌        No.22 海賊船クィーンエメラルダス
                  No.79 時間城の海賊(前)

11月9日
  第5話 未定          No.80 時間城の海賊(中)
                  No.81 時間城の海賊(後)

  第6話 未定          No.109 メーテルの旅(前)
                  No.110 メーテルの旅(前)

■ストリーミング視聴推奨環境

●CPU:Pentium III 700MHz以上またはPowerPC G3 500MHz以上
●メモリ:128MB以上
●ディスプレイ:800×600ピクセル以上、65535色以上
●ブラウザ:Internet Explorer 4以上またはNetscape Navigator 4以上
●その他:Flash Player 6、Java Script実行環境

Flashコンテンツとして有料ストリーミング配信する『銀河鉄道999』

(C)松本零士・東映アニメーション

(C)松本零士・東映アニメーション

松本氏は会見で「映像化する時に新幹線型でという話もあったが、絶対嫌だと思った。18歳で初めて上京した時が夜汽車で翌年にはディーゼル化したという時代だったこともあり、蒸気機関車で赤い電気の下の緑のビロードの座席でないと気分が出ない。初めて上京した時に頭に浮かんだこともセリフとして入れている部分も多い」と明かした。

記者会見した松本零士氏(中)、野沢雅子氏(左)、池田昌子氏(右)