【2011 NAB SHOW】Adobe Systems

最新バージョンとなるCreative Suite 5.5を発表

Production PremiumでSoundboothを廃止、Auditionに統一

Adobe.JPG最新バージョンのCreative Suite 5.5を発表。Production Premiumは最も機能強化された製品となった。 Adobe Systems は、2011 NAB SHOWの開催に合わせてCreative Suite製品を最新バージョン5.5へとアップデートすることを発表した。ブースでは、映像制作向けのAdobe Creative Suite 5.5 Production Premiumから、編集ソフトウェアAdobe Premiere Pro CS5.5と合成ソフトウェアAdobe After Effects CS5.5、オーディオ編集ソフトウェアAdobe Audition CS5.5を中心にデモが行われた。
 Creative Suite 5.5 Production Premiumでは、これまでサウンド編集用に提供されていたSoundboothを廃止、Audition CS5.5への変更が行われた。Audition はこれまでWindows版のみの提供であったが、本バージョンからMac OS Xにも対応し、Win/Macの両方でマルチトラックオーディオ編集環境を実現している。
 Premiere Proの機能強化は、NVIDIA のGPU演算処理を活用するAdobe Mercury Playback Engineの対応強化を図り、ラップトップ搭載GPUなどもサポートした。編集面では、デジタル一眼やREDの収録と同時に別録りした音声を同期させる「クリップの統合」コマンドを追加したほか、Audition CS5.5に参照ビデオなどの個別のクリップやシーケンスを直接送信してオーディオ編集が可能な統合ワークフローを採用した。Premiere Pro CS5.5とAudition CS5.5でOMFファイルもサポート。オーディオプロジェクトをAvid ProToolsに書き出してコラボレーションすることも可能になった。
 After Effects CS5.5は、新機能として、映像の歪みの少ない「ワープスタビライザー」、リアルな被写界深度を再現できる「カメラレンズブラー」、照明の減衰効果をシミュレーションする「ライトフォールオフ」などを追加した。

(Ken Akiyama)

(Video Journal 5月号向け提供記事から再構成)
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