用途に応じた4種類の製品ラインアップ

　Grass Valleyは、最新バージョンのEDIUSをデモするとともに、業務用高品位コンバーター新製品のADVC Gシリーズ4 機種を出展した。機能ごとに機種が分けられ、4月下旬から発売している。ブースでは、各コンバータを紹介するとともに、ステージの横でADVC G3を使用して、ステレオスコピック3D映像のモニタリングを行っていた。
　ADVC G1は、HDMI／DVI／コンポーネント／Sビデオ／AES/EBU／アナログオーディオといった放送業界で使用されている入力から、3G/HD/SD-SDIに変換するコンバータ。アップコンバーター機能やフレームシンクロナイズ機能、オーディオエンベデッド機能を搭載する。
　ADVC G2は、3G/HD/SD-SDIやHDMIから、アナログやSDIへ変換するマルチファンクションコンバーター。フレームシンクロナイズ機能とデエンベデッドした音声を出力するアナログオーディオ端子を搭載する。入力ソースのモニタリングデバイスとして使えるほか、入力ソースからHD/SD-SDI変換と同時にダウンコンバートすることもできる。
　ADVC G3は、2系統のSDIからHDMI 1.4aに変換する3D対応のコンバーター。HD/SD-SDI からHDMIへの変換はもちろん、右目用と左目用として入力した2系統のSDI入力を結合し、3D信号としてHDMI経由でサイドbyサイド／トップandボトム／フレームパッキングの各3D方式で出力できる。アナログオーディオやAES/EBU 出力も搭載しているので、映像コンテンツと共に2D／3Dコンテンツのモニタリングにも使用可能。
　ADVC G4は、9つの出力を持ったシンク・ジェネレータ＆エクステンダー。9出力は、独立した3系統の同期信号を任意に切り替えて発生させられる。1系統をSDに、もう1系統を1080iに、残り1系統を720pに設定するといった使い方が可能。リファレンス入力も搭載し、9つの出力以上のエクステンションやメインシステムからのエクステンションとして使える。

（Ken Akiyama）

（Video Journal 5月号向け提供記事から再構成）