【2011 NAB SHOW】JVC

国内未発表のハンディ3Dカムコーダーを出展

民生用GS-TD1ベースにXLRマイク入力端子を搭載

GY-HMZ1U.JPGJVC は日本未発表の3D カムコーダを出展。F1.2 の明るいレンズ系を搭 載することで低照度下での撮影をしやすくしている。 JVCは、ProHDシリーズとして初のハンディ3DカムコーダーGY-HMZ1Uを出展した。GY-HMZ1Uは、民生用ビデオカメラとして展開しているGS-TD1をベースに、プロフェッショナル向けにXLRマイク入力端子を加えた日本未発表の新製品だ。ブースでは小型ガンマイクを載せた状態で展示していた。3D レンズ系は、1/4.1 型フルHD CMOS センサーを左右に独立配置し、F1.2の光学5倍ズームレンズ(3Dモード時、2Dモードでは光学10倍になる)を組み合わせている。映像処理は、JVCが独自開発した高画質高速エンジンFARCONBRIDを採用した。
 プレスリリースによれば、24pまたは60iでの収録が可能で、34Mbps AVCHDを採用しているとのこと。実際には、GS-TD1と同様に、960×1080× 2のモードでは約17Mbps AVCHDで、1920×1080×2のモードでは34Mbps MVCでの記録となるのではないかと思われる。
 GY-HMZ1U は、米国で今秋、2,500 ドル以下で発売する予定。

CP+で公開した2種類の4Kカメラを参考出展

4K撮影したハイブリッドカメラの映像もブースで初公開

JVC.JPG JVCは、現在開発中の2種類の4Kカメラを参考出展した。2台の4Kカメラは、2月にパシフィコ横浜で開催されたカメラ&フォトイメージングショーCP+ 2011で参考出展した開発機を、さらに調整したもの。現行のGY-HM100を流用したデザインの4K2Kカムコーダーと、1920フルハイビジョン60p記録ができる動画&スチル兼用HDハイブリッドカメラGC-PX1を4K 対応させた4K2Kハイブリッドカメラの2つだ。CP+では4K2Kハイブリッドカメラの映像は公開されなかったが、今回のNAB SHOWにおいて初めて映像が公開された。
 いずれも、JVCが開発した次世代ハイスピード・プロセッサーFALCONBRIDを搭載し、高速・高画質な演算処理を実現している。FALCONBRIDは、民生用・業務用を問わずに共通プラットフォームをワンチップで実現することを目的に開発。JVCが参考出展した4Kカメラの映像/高速静止画処理をはじめ、初出展したハンディ3D カムコーダーProHD GY-HMZ1Uの3D機能についても、FALCONBRIDで実現している。

(Ken Akiyama)

(Video Journal 5月号向け提供記事から再構成)
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