【2011 NAB SHOW】キヤノン

キヤノン初のPLズームレンズ2種類を出展

4Kデジタルシネマに対応した標準ズーム/望遠ズーム

FK30-300.JPG望遠ズームのFK30-300。前玉レンズ直径は標準ズームと同じ136mmで、ほぼ同じ大きさ、同じ操作感を実現している。FK14.5-60.JPGキヤノンがついにPLマウントレンズを投入。今回公開したのは標準ズームと望遠ズームの2種類。こちらは標準ズームのFK14.5-60。 キヤノンは、3月に発売した新ファイルベース ビデオカメラXF105/XF100をXFシリーズ相談コーナーに出展していた。しかし、今回のNAB SHOW出展で注目を集めたのは、キヤノンとしては初となる4Kデジタルシネマ対応のPLマウントレンズ2本だ。キヤノンレンズと言えば、赤いマーキングが見なれているが、PLマウントレンズでは緑のマーキングとなって他のレンズ群とは区別している。イメージフォーマットはいずれも24mm×13.5mm。
 FK14.5-60は14.5mm~60mmの標準ズームレンズで、11枚の絞り構成で最大口径比は全域T2.6を実現している。前玉レンズの直径は136mmとなっている。フォーカスリング可動域は300度、ズームリング可動域は160度。重量は約4.5kgだ。
 FK30-300は30mm~300mmの望遠ズームレンズで、11枚構成の絞りを持つ。最大口径比は、30mm~240mmでT2.95、300mmでT3.7となっている。ズーム領域全域で同じ口径比にはなっていないが、前玉レンズ直径136mm、重量5.8kgと、標準ズームレンズとほぼ同じ大きさを実現しており扱いやすい大きさとなっている。フォーカスリング可動域、ズームリング可動域も標準ズームレンズと同じで、操作性にも配慮している。
 PLマウントレンズだけでなく、2/3型HDカメラ向けの2倍エクステンダー内蔵ズームレンズKJ20 × 8.2Bも新たに追加。8.2mm~164mmの20倍ズームレンズで、エクステンダー利用時には16.4mm~328mmとなる。最大口径比はF1.9。

(Ken Akiyama)

(Video Journal 5月号向け提供記事から再構成)
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